同じ太鼓を、同じバチで叩いているのに「なんだか音が違う?」と思ったことはありませんか?

実はその理由、叩く位置にあるんです

真ん中あたりをドンッと叩けば、ずっしり深い低音

体に響くような迫力のある音になります

祭りの大合奏なんかでは欠かせない響きですね

逆に、縁に近い部分を叩くと「カンッ」と軽やかで高めの音に

リズムのアクセントやキレを出したいときにぴったりです

そして、真ん中と縁のちょうど中間では、低音と高音のバランスがいい柔らかめの音が出ます

曲全体をまとめたり、雰囲気を変えたいときに便利なポイントです

こうして見ると、叩く場所をちょっと変えるだけで、太鼓の音はまるで違う“表情”を見せてくれるんです

同じ太鼓、同じバチでも、出せる音は無限大

それこそが和太鼓の面白さであり、演奏する楽しみのひとつなんです