― 捨てる前に、ちょっとだけ立ち止まって ―
太鼓をたたくたびに、私たちはバチに力を込めて、心の音を響かせます
でも、使い続けているうちに、バチが削れたり、折れてしまったり…
「もう使えないから、捨てようかな」と思ったこと、ありませんか?
ちょっと待ってください
そのバチ、まだ“役目”を果たせるかもしれません
ただ捨てるのではなく、リサイクルや再利用を考えることで、地球にもやさしい選択ができます
ここでは、古くなったバチを活かすための4つのアイデアをご紹介します
1.修理して、もうひとがんばり
小さなヒビや削れなら、木工用接着剤ややすりで補修できることもあります
見た目は少し変わっても、自分の手でよみがえらせる楽しさは格別
“直す”という選択が、バチへの愛着を深めてくれます
2.アートやDIYで、別の命を吹き込む
思い出が詰まったバチを、オブジェやモビールにしたり、木工クラフトの素材にしたり
インテリアや小物として再生すれば、暮らしの中に太鼓の余韻が残ります
「もう一度、形を変えて役立ってくれている」そんな嬉しさもあります
3.専門のリサイクルサービスを探してみる
自分で再利用が難しい場合でも、木製品専門のリサイクル業者が引き取ってくれることがあります
適切に処理することで、資源が循環し、新たな製品へと生まれ変わります
「捨てる」ではなく、「託す」という選択もひとつの優しさです
4.次の1本は、環境にやさしい素材で
新しいバチを買うときは、持続可能な素材や製法で作られたものを選ぶことも大切です
環境に配慮したモノづくりを支えることで、未来の演奏環境を守ることにもつながります
太鼓の音は、人の心を動かします
そしてその音を生むバチを大切にすることは、私たちの暮らしと地球を大切にすることでもあります
次にバチが傷んだとき、捨てる前に少しだけ考えてみてください
